DAZ Studio効率化

製作中に手を止める問題としてグラフィックボードのメモリ不足がありました。
レンダリングする対象を減らすのにも限界がありますし時間がもったいないので意を決して設備投資に踏み切りました。
運よくグラボの値段が下がってきていましたので、あこがれのRTX3090を購入しました。
製品はPalitのドスパラWeb限定モデルです。ボードが長いので収まらないのではないかと心配しましたが、RTX3060よりも幅も長さも小さかったですね。電源は850Wを積んでいたので問題ありませんでした。


RTX3090に換装すれば、すべてが向上すると思っていましたが現実は違っていました。レンダリングは確かに早くなりましたがViewPortのレスポンスが劇的に良くなったわけでもないし値段の割にこんなもんかなという感じでした。しかしこれも使い方次第だとわかりました。ビデオメモリが多いことを活かして多重起動してはどうかと考えたわけです。

そもそもDAZ Studioはデフォルトで多重起動できないようになっています。多重起動を行うには起動時のパラメータを追加するだけです。
※起動時に -instanceName # を追加する。
"DAZ Studioインストールフォルダ\Applications\64-bit\DAZ 3D\DAZStudio4\DAZStudio.exe" -instanceName #
ここで注意が必要です。多重起動すると正常に動かないものがあります。その例がいつもお世話になっているレンダリングツール「Render Queue」です。バッチで複数のシーンをまとめてレンダリングしてくれる優れものです。レンダリングの際に再起動を繰り返す仕様なのですが、多重起動モードでは設定情報が読み取れずに途中で止まってしまう現象が起きます。

しかし回避方法を思いつきました。通常起動と多重起動のショートカットを別に作って起動する方法です。通常起動DAZは多重起動DAZがいても別物と見ているようなので何の問題もありません。Render Queuを使う時は通常起動側で使えば問題ありません。
もう一つの注意点が、多重でレンダリングしてはいけない点です。高確率で異常終了でどちらかが落ちます。

ぼくの使い方をご紹介します。
●メインと編集をわける方法
まずViewPortは、フィギュアや小道具の数が多いといくらグラボの性能が良くてもカクカクになってしまいます。なので、ポーズをつけるときは対象のフィギュアをScene Subsetで一旦SAVEして、それを多重起動したDAZで編集しレンダリングするときにマージで戻すというのを繰り返す方法です。
これはLighhtWaveのモデラ―とレイアウトに似ていると思っています。

●かわりべんたんする方法
もう一つは、DAZ Studioの読み込みが遅い時に、多重起動してレンダリングしている最中に、もう一方で新しく読み込むという方法です。代わる代わるやっていけば、かなり効率化になります。

とにかくビデオメモリがないと異常終了する確率が高くなるので24GBは必要となりRTX3090以上もしくはRTX A5000以上が必要です。
現時点(20220702)でRTX3090が20万円前後まで下がってきています。円安の影響で今後値上げする可能性を考えると今が一番買い時かも知れませんね。

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DAZ Studio効率化” に対して2件のコメントがあります。

  1. アバター 侍じゃいあんつ より:

     うわぁ、3090ですか、凄いなぁ…買い時とはいえ、うちの3070搭載PCとほぼ同じ値段じゃないですか(笑)エルデンリングが問題なく動くPCと同額のグラボとは、クリエイターさんの設備投資は大変ですね。
     しかも効率を求めて多重起動とか、シングルタスク人間の自分には想像も着きませんが、せっかく導入したパーツの性能を十分に引き出し活用したい、というお気持ちには共感します(次元はちがいますが…)
     新たな製作環境で作業が捗る事を祈念しております。
     

    1. doghouse doghouse より:

      侍じゃいあんつさん、こんな記事までコメントいただき感謝です。
      そうなんですよ、お金ないのに設備投資してしまいました^^;
      処理が遅いとカラダの変なところにチカラが入って肩こりの原因になりますねえ。それと今回の増強がなかったら、完成がもっと先だったと思います。これで少しはスピードアップできればいいのですが…
      ホントはうち妻(奈美)ネタのつもりだったのですが、全然違う記事になってしまいました。次回は作品の記事を書く予定です。
      でわでわ。

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